2011.9.29  医科歯科連携講演会 がん患者への口腔ケア

講師:静岡県立静岡がんセンター

     歯科口腔外科   大田 洋二郎 先生

 協会は9月29日、がん患者にたいする口腔ケアをテーマに医科歯科連携講演会を開催し、医師・歯科医師、看護師、歯科衛生士など、多数の参加がありました(共催・サンスター株式会社)。

静岡では病院と歯科の連携進む

 がん治療には口腔粘膜炎など口腔のトラブルがつきまとい、それにより予後不良や治療中断に至るケースが指摘されています。  講師の大田洋二郎先生は静岡がんセンターの症例を示しながら、がん治療による口腔合併症の特徴や口腔粘膜炎のコントロールの手法、がん患者が歯科開業医を受診した際のポイントなど、幅広い参加職種から関心の高い講演を行いました。また静岡県において進められている病院と歯科開業医の地域連携について紹介し、ぜひ富山県でも連携構築に取り組んで欲しいと述べました。  会場には、がん拠点病院の医師や歯科医師、歯科開業医、看護師や歯科衛生士など82名が参加し、関心の高さが伺えました。

参加者の感想から

●化学療法、放射線療法を行った患者に口腔粘膜炎の合併率が高いこと、その苦痛を軽減させるためには患者の状態、治療内容など個々に応じた口腔ケアが必要となること、NsからDrへのアプローチの重要性がよく理解できました。とてもわかりやすい講演、ありがとうございました。(医師)

 ●以前、静岡がんセンターのがん看護研修に参加してから、口腔ケアに対する意識が変わりました。実際に自分の病院で接していると口腔内のトラブルを抱えている方はたくさんおられます。富山ではあまり口腔ケア、特にがん患者さんへのセミナーがありません。このようなセミナーをもっと開催していただけると助かります。本日は一人で参加しましたが、一緒に働いているスタッフにもぜひ参加してもらいたいのでシリーズ化してもらえると嬉しいです。(看護師)

 ●病棟で口腔ケアの強化チームを作りました。化学療法開始前に口腔ケアの指導をしていなかったので、ぜひ取り組んでいきたいと思います。(看護師)

 ●非常に勉強になりました。抗がん剤治療前、手術前に必ず歯科受診するシステムを当院でもつくりたいと思いました。(医師)

 ●当院の患者さんは高齢者が多く、長い付き合いがある。がん治療中または経験者も多く、口腔粘膜炎や知覚・味覚異常を多く経験している。本日の詳細な資料大変参考になりました。(歯科医師)

 ●血液内科で勤務していた。大量化学療法で口腔粘膜炎グレード3~4の方はとても多く、モルヒネなどの疼痛コントロールと口内ケア(生食、キシロ、ノズレン)などの併用で実施してきました。今回の講演の内容を少しでも生かし副作用が改善できるように努めていこうと思います。(看護師)

 ●がんの患者さんの相談を受けることが多くなってきて、口腔ケアの必要性を感じています。ただ口腔ケアで病棟を回るときコストがとれないということがやはり気になります。(看護師)

 ●口腔ケアの重要性をわかりやすく説明していただき、病院の先生方やスタッフの皆さんに理解、賛同してもらえて歯科関係者として嬉しく思います。(歯科衛生士)