2012.1.22  医療・介護の同時改定を読み解くダブル講演会 元中医協会長 土田武史氏

診療報酬は 元中医協会長 土田武史氏が

介護報酬は 立教大学教授 服部万里子氏が講演

 協会は1月22日、ボルファートとやまにおいて中医協元会長の土田武史早稲田大学教授を招き、講演会「医療保険改革の動向と診療報酬改定のゆくえ」を開催しました。
 午後には協会を含む県内介護関係14団体の共催で、服部万里子立教大学教授を迎えて介護保険・介護報酬をテーマに講演会を開催。両講演会合わせて257人が参加しました。

 土田氏は日本の医療保険制度が直面している課題として、国民皆保険体制の修復や世代間の負担と給付の見直しなど五つのテーマを紹介。対応として混合診療禁止の厳守や応能負担を強化すべきと訴えました。
 また、中医協がまとめた診療報酬改定骨子の内容・ねらいを解説しながら、自身の経験を踏まえて中医協ではどのような議論が行われているか、水面下での財務省からの圧力といった舞台裏についてもふれました。

       土田氏の詳しい講演要旨はこちら 

 服部氏は、厚労省の社会保障審議会での議論から今後予定される介護報酬改定の内容について解説しました。また、要介護度が高い方はサービス利用限度額の関係で訪問看護が必要なだけ利用できない問題を指摘し、主治医が必要と認めた場合には訪問看護は医療保険で対応するべきであり、国会でもそのように主張したと述べました。

 

参加者の感想から

●このような講演会は初めて参加しましたが、診療報酬が決まるプロセス、審議の状況を、歴史的経過も含めて聞くことができ理解が深まりました。診療報酬が政策誘導のためであることも再確認しました。
●土田先生のように診療報酬の決定機関で、政府の誘導に対して自分の信念をもっている方がおられることに少し安心しました。透明性のある中医協にしようと努力されたことは大変だったと思いますがこれからも頑張って欲しいです。
●医療から介護へ、施設から在宅への誘導が、介護報酬にも色濃く出ていることをあらためて思い知りました。しかし地域の高齢者の方々にその内容を伝えることの困難さを感じます。