2012.8.18  なくそう原発集会

News  8/18 志賀原発再稼働を許すな!北電本社総行動 集会とパレード

 8月18日(日)、富山市の城址公園で「志賀原発再稼働を許すな!北電本社総行動」の集会とパレードが行われ、750人の市民が参加しました。呼びかけ人の一人である元小杉町長の土井由三さんは、「首長がもっとも大切にすべきは、そこに住む人の安全安心をはかること。人がコントロールできない原発を動かしてはいけない」と挨拶。同じく青島明生弁護士は「福島原発事故後にも安全神話を振りまき将来の世代に使用済み核燃料の処分など負担を押しつけている。安全対策がとれていない中での再稼働はおかしい」と訴えました。
 福島から5歳の子どもを連れて県内に移り住んできた内田亜紀子さんんは「周りの子どもたちが原発事故前までは訴えたことのない健康被害を訴えるようになった。このままでは子どもの命を守れません」と、時折声を詰まらせながら話しました。
 参加者らは集会後北電本社まで市内大通りをパレードしました。

呼びかけ人の一人 小熊清史氏のあいさつ(当会世話人副代表)

 指名されました小熊です。魚津から来ました。本業は歯科医です。「核兵器廃絶を目指す富山医師医学者の会」通称「反核医師の会」の世話人をしています。この会は1989年に設立され、四半世紀がたとうとしています。ずっと「核兵器」には反対するものの、原発については、何も言わずにきました。しかし、福島の事故を受け、国民の命と健康を守る立場から、反原発の意思表示をしました。
 原爆はよくないけれど、平和利用の原発はいいじゃないか、危ないとは言うけど、日本の技術はしっかりしてるから大丈夫だ、と丸め込まれてきました。今思えば歯がゆいばかりです。
 福島県浪江町の町長馬場有(ばばたもつ)さんが広島の原水爆禁止世界大会で「われわれの生活を破壊した原発は原爆だ」と言われました。まさにそのとおりです。
 医師も歯科医師も、大学で「放射線学」が必修となっています。けれども、あまりメジャーな科目ではないので、熱心に勉強した記憶がなく、あらかた忘れてしまいました。心を入れ替えて、勉強しなおして、皆さんのお役に立てるようになりたいと思っています。
 ふたつばかりお願いがあります。
 ひとつめ。今日は、原発をなくそう、と主張する人が集まっています。細かいことを言い出せば、違いはあるかもしれませんが、できるかぎり広く輪をひろげて、手を取り合って運動を繰り広げていきましょう。
 もうひとつ。放射性物質には「半減期」があります。ヨウ素131は約8日、セシウム134は2年、セシウム137は30年です。人間の記憶にも半減期があると言う人がいます。どうやらセシウム134並みといったところでしょうか。でも、放射能に負けずに、記憶にとどめ、粘り強く運動を続けていきましょう。
 広く、そして、長く、このふたつを強調して私の発言を終わります。

 8/28 志賀原発の廃炉を 北電に申し入れ 県内市民団体など

 東京電力福島第一原発事故を受け、県内の市民団体などが28日、富山市牛島町の北陸電力本店を訪れ、志賀原発の永久停止と廃炉を求める申し入れ書を提出した。
 申し入れには、ボランティア団体「東北AID」(富山市森住町)の川渕映子代表や火爪弘子県議ら9人が出席。県平和運動センターの山崎彰議長が「今夏の猛暑を原発なしで乗り切っている」と指摘し、「北電が脱原発へシフトし、新たな道を探ってほしい」と要望した。
 申し入れ書を受け取った北陸電力地域広報部エネルギー広報チームの上嶋宏行統括課長は「家庭などでの節電協力や、火力発電所を特例措置で稼働し続けた結果で、電力に余裕がないことは変わらない」と述べた。(北陸中日新聞 8/29付)

北陸電力本社への申し入れの報告(主催者のまとめ)

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