大飯原発の拙速な再稼働に反対する
2012年6月13日
富山県保険医協会
会長 矢野 博明
6月8日、野田首相は記者会見で関西電力大飯原発の再稼働を表明しました。これを受けて西川福井県知事および時岡おおい町長も近日中に再稼働に同意するとみられています。
夏の一時的な電力不足を理由とした無期限の再稼働はとうてい納得できるものではありません。国民生活の安全・安心が首相や首長の責任というならば、安全性の確認ができていない原発は稼働させてはなりません。
私は次の理由から、関西電力大飯原発の拙速な再稼働決断に反対するとともに、原発依存のエネルギー政策から決別し、省エネ、持続可能な自然エネルギーを中心に据えたエネルギー政策に、早急に転換することを求めます。
1.国民世論の8割が脱原発を希望、夏の電気使用制限は我慢できるとし、6割が再稼働に反対□□していること。
2.大飯原発の安全対策がまったく不十分であること。たとえば、①ポンプを水害から守る防潮□□堤がない、②災害時の司令塔となる免震棟がない、③原子炉内の圧力を下げるフィルター付□□きベントが未設置である。
3.東日本大震災以降、当分の間、プレートの不安定な状態が続き、大地震の発生する可能性が□□大きいこと。