富山県選出・出身の国会議員にお願いします
今国会では安保法案は廃案にしてください
国民の過半数が反対し、圧倒的多数の憲法学者から「違憲」との厳しい批判を受けている安全保障関連法案が、参議院で強行採決が行われようとしています。
富山県保険医協会理事会は、9月14日の理事会で「安保関連法案の今国会での廃案を求める決議」を採択しました。また、富山県選出(比例含む)の国会議員の方々に、採決に際し与党議員には、棄権または退席を、野党議員には毅然とした反対を要請しました。
安全保障関連法案の採決に際し、棄権ないし議場退席を求める
参議院議員 堂故 茂 殿
2015年9月15日
富山県保険医協会
貴職におかれましては、国政の重責を担って日々ご活躍の段、敬意を表します。当会は富山県の医師・歯科医師1,208人で構成する団体です。
現在、参議院特別委員会で審議されている平和安全法制整備法案及び国際平和支援法案(安全保障関連法案)は、歴代自民党政権の安全保障に対する考え方を唐突に転換するものです。「武力行使はしない」「戦闘地域には行かない」「専守防衛」というこれまでの歯止めをことごとく取り払い、憲法9条が禁じる「海外での武力行使」に日本が公然と踏み出すものにほかなりません。
これらの法案が、国民多数の反対を押し切ってまで今なぜ必要なのでしょうか。「国際環境の変化」などは抽象的でまったく説明になっておらず、安倍首相がたびたび持ち出すホルムズ海峡は我が国の存続を脅かす材料たり得ません。中国などの脅威は個別的自衛権で対応できるものです。この間の審議を通じて、そもそも集団的自衛権行使の立法事実が失われていることをどうお考えでしょうか。
報道によれば、政府与党幹部は国民の圧倒的多数の民意を考慮することなく、今週中にも参議院での採決強行を目論んでいると伝えられています。本当にそれでよいのでしょうか。圧倒的多数の憲法学者、歴代の内閣法制局長官、少なくない元最高裁判事が違憲と断じていることについて、憲法99条で憲法遵守義務を課せられた国会議員がこれほどまでに軽んじてよいものでしょうか。
かつての自民党は、たとえ執行部批判となろうとも臆せず意見を言える雰囲気と包容力がありました。この問題の多い法案に対し、学識の高い自民党議員の皆さんが心の底から賛成しているとは到底思えません。もし、先生が法案に不備を感じておられるなら、採決時に棄権、あるいは退席されることを願ってやみません。 以上
堂故 茂 ・参議院議員(参議院会館1003)FAX 03-6551-1003
野上浩太郎・参議院議員(参議院会館1010)FAX 03-6551-1010
山田俊男 ・参議院議員(参議院会館 809)FAX 03-6551-0809
柴田 巧 ・参議院議員(参議院会館 822)FAX 03-6551-0822
又市征治 ・参議院議員(参議院会館 906)FAX 03-6551-0906