自分らしく生きるための処方箋

精神科医香山リカ氏を招いて

協会では、女性医師・歯科医師が元気になれる、ほっとできる、横のつながりを広げる機会となることを目指して女性部企画に取り組んでいます。第11回女性部企画は、精神科医の香山リカ氏を講師に迎え、７月９日に開催しました。

第１部では、香山リカ氏が「自分らしく生きるための処方箋」と題して講演を行いました。
医学部に入学したもののなかなかなじめなかったこと、精神科を選ぶこととなった自身の経緯を紹介。医療職は、つい頑張りすぎて擦り減ってしまう方も多く、「もうちょっとできるかな」「足りていないかな」と思うぐらいがちょうどよく、「かなり頑張っているな」と感じるときはすでにオーバーワークと言えると述べました。また、患者と治療者との距離感、患者に感情移入をし過ぎてしまう「共感疲労」について説明があり、頑張り過ぎてストレスが溜まっている時は、今の自分を客観的に見るようにするだけでもリセットできるので、工夫をして自分を大事にしてほしいと参加者に呼びかけました。

第２部では、女性医師・歯科医師ランチ交流会を開催し、参加者同士の交流を深めました。スピーチでは、講演の感想や日頃抱えている悩みや想いなどを話し、終始なごやかな雰囲気での交流会となりました。

　　＊講演要旨はこちら

＊以下は7/9の事前案内の内容です

自分らしく生きるための処方箋

＊日時　　2017年7月9日（日）11:00～14:30

＊会場　　ホテルグランテラス富山

＊対象　　医師・歯科医師・医学生・医療機関スタッフの方
　　　　　・保険医協会の会員に限らずどなたでも参加できます
　　　　　・事前に必ずお申込みください

＊参加費　第１部…無料／第２部…3,000円

＊託児室　ご利用を希望の方は事前にお申し込みください（有料）

第１部　特別講演　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　11：00～12：30

講師　香山リカ氏
　　　（精神科医・立教大学現代心理学部教授）　

1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。豊富な臨床経験を活かして、現代人の心の問題を中心にさまざまなメディアで発言を続けている。専門は精神病理学。

「私も医療の世界で働くひとりの女性です。やりがいもあるし、もっと患者さんのためにもがんばりたい。でも、人間として女性としてこんな働き方でいいんだろうか、という葛藤が常につきまといながら、気づくと30年以上の月日がたっていました。自分らしく生きたい、働きたい。でも、患者さんや社会のために力を尽くしたい。そのバランスについて考えます。」