おすすめの本

低線量・内部被曝の危険性 -その医学的根拠-  

出版社    耕文社 (2011/11)

編者     医療問題研究会

著者     伊集院 真知子・入江 紀夫・梅田 忠斉・川崎 恵子
                 高松 勇・橋本 健太郎・林 敬次・室生 祥・柳 元和
           山本 英彦

ページ数   119ページ

価格     ¥1,050

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 ◆本の紹介
                                                   核兵器廃絶をめざす医師・医学者の会 世話人代表
                                       金井英子

この本をぜひ皆様に推薦したいと思います。
先ず、冒頭の山田真医師の推薦文が素晴らしいです。
最後の部分をそのまま引用させて下さい。

―アメリカ本土での核実験によって起こった低線量被曝や内部被曝による研究被害を報告した学者は研究費を打ち切るなどの弾圧を受け、チェルノブイリに関して、「人体への放射性セシウムの影響」という論文を書いたバンダジェフスキーは禁固刑を受けるというすさまじい弾圧をされました。そのようにして隠されてきた低線量被曝・内部被曝についての真実をみなさんに伝えようということで作られました。―

で、「第1章 放射線被曝の基礎知識」を開くと、私の苦手なベクレル、グレイ、シーベルトといった放射能の強さの単位の説明が分かり易く書かれてあります。文字は大きく、図は多色刷り。まるで高校の教科書みたいに取っ付きが良いです。引用文献も一覧表に記載されているので、自分で調べ直す事も出来ます。Nature,Lancet,BMJなどをはじめとして英文が多いです。
著者の一人である入江紀夫医師は私の大学の同級生です。
私はいつもこの本を持ち歩いて、時々は昼寝の枕にしたり、よだれを垂らしてしまったりして、入江さんごめんなさ―い!と呟いています。
入江さんは一度大阪大学理学部物理学科を卒業してから金沢大学に入学されたので、「さん」なのです。

 

 チェルノブイリの恐ろしい健康被害 原子炉大惨事から25年の記録

翻訳   原発の危険から子どもを守る北陸医師の会

著者   IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ドイツ支部

目次   第1章 はじめに
     第2章 汚染除去作業員
     第3章 乳児死亡
     第4章 遺伝的および催奇的障害(奇形)
     第5章 甲状腺がんとその他の甲状腺疾患
     第6章 がんと白血病
     第7章 チェルノブイリ事故によるその他の病気

※非売品ですが、ご希望の方は原発の危険から子どもを守る北陸医師の会HPからお問い合わせください。

 

翻訳に取り組まれた「原発の危険から子どもを守る北陸医師の会」の活動が北陸中日新聞(2012年4月11日)で紹介されています。