2018.08.11 2018年夏 朗読劇上映と被爆者の講演のつどい

「たみちゃんの8月6日」

8時15分、市民がもっとも外に出ている時間がねらわれた

 核兵器廃絶をめざす富山医師・医学者の会は8月11日、富山市内において「朗読劇と被爆者の講演のつどい」を開催しました。(協会後援)

当時の惨状を語る西本さん

挨拶する金井英子世話人代表

 お話しされたのは金沢市在住の西本多美子さん。西本さんは広島市で生まれ、4歳の時に被爆。自らの体験だけでなく、多くの被爆証言を受け継ぎながら石川県内にとどまらず国内外で講演や被爆証言を行うなど、今も被爆の実相を伝える活動を精力的に続けています。
 朗読劇は、その日の広島をイラストで描きながら4歳のたみちゃんの視点で綴ったものです。
 「B29は何回やってきても、広島には一つも爆弾を落とさないんです。目標地点を何度も確認したり、広島市民がいつならより多くの人が家の外に出ているのかを上空から調査したんだそうです。それが8時15分だったんです」
 自宅のガレキから何とか這い出し、家族と避難する途中で目にした原爆に焼かれた人々の姿が、今も夢に出てくるとのことです。
 「石川県に来たとき驚いたのは、被爆者はみな口をつぐんで隠している。広島では親戚縁者で被爆者がいない人はほとんどいないので差別はなかった。こちらでは数が少ないだけにすさまじい差別を受ける。今日の福島原発事故の被災者にも、私たちと同様に放射線の影響と差別がある」と述べ、核兵器と原発の廃絶を訴えました。
 続いて登壇した被爆二世・三世の会の小島貴雄さんは、1年間の活動を報告するとともに、高齢化のため実務が困難になっていた県被爆者協議会の会長を引き継ぎ、原爆の悲惨さを後世に伝える決意を述べました。

 

*西本さんの詳しいお話はこちらから

 

 

 

*以下は事前案内の内容です

2018夏 朗読劇上映と被爆者の講演のつどい

たみちゃんの8月6日

お話しする人           西本 多美子さん(金沢市在住)


広島市出身。4歳の時広島で被爆。ご自身の体験だけでなく、多くの被爆証言を受け継ぎながら、石川県内にとどまらず国内外で講演や被爆証言を行うなど、被爆の実相を伝える活動を続けていらっしゃいます。

 

 

………「いったい何が起こったんじゃ」。2人がガレキの山を眺めて途方に暮れていると、下のお姉ちゃんが泣きながら帰ってきました。みると背中が血で真っ赤に染まっています。「おかあちゃん、助けて…」………

(朗読劇『たみちゃんの8月6日』から)

 

 被爆世代を引き継いで

富山県被爆者協議会会長
富山県被爆2世・3世の会会長   小島 貴雄さん

 昨年、被爆2世・3世の会が誕生しました。会長の小島さんは原爆投下直後の広島市に入った父親の壮絶な体験や平和への思いを、これからの若い世代に伝える橋渡しをすることが自分の使命と述べています。会発足後の活動についてお話しいただきます。

 

 

    日時: 8月11日(土・) 13:30~15:30 参加無料

    会場: タワー111 3階スカイホール  (富山市牛島新町5-5)

 <次第>
 ・イラスト付朗読劇の上映
 ・「たみちゃんの8月6日」(お話し:西本さん)
 ・「被爆世代を引き継いで」(お話し:小島さん)

※駐車場は、近隣のタワー111パーキングやコインパーキングのご利用が便利です
※会場の温度調整に配慮いたしますが、個人差がありますので各自で上着等ご用意ください

 

チラシはこちらからダウンロードください

お申込みは電話またはメール、FAXにて