二元論的考え方に警鐘
ジャーナリスト 江川紹子氏が講演
協会は10月11日、ホテルグランテラス富山にて江川紹子氏を講師に市民公開講演会を開催し、155名が参加しました。
江川氏は「私の取材ノートから読み解く この国のかたち~混迷の時代を生きる、命と人権の重さ~」と題して講演。これまでの国政や事件の取材を振り返りながら、物事を「善か悪か」の二元論で見るとわかりやすいが、両極に分けて考えるのではなく両方それぞれの面を見ていくことが大切だと述べました。
2004年のイラク日本人人質事件を契機に「自己責任」という言葉が一般受けしたことに触れ、「自身との違いを強調するのか、共通点を手掛かりに想像力を働かせるのかで結論が違ってくる。私たち民衆の中に二元論的な考えがあることを自覚した上で、社会をどうするか考えたい」と呼び掛けました。
*以下は10/11の事前案内の内容です
私の取材ノートから読み解く この国のかたち
~混迷の時代を生きる、命と人権の重さ~
*日 時 2017年10月11日(水) 19:30~20:50
*会 場 ホテルグランテラス富山 4F 祥雲の間
*対 象 どなたでも参加できます(事前に申込下さい)
*参加費 無料
講師:ジャーナリスト 江川紹子 氏
「戦後72年。今ほど、平和を維持する大切さと難しさを考えさせられる時期はなかったでしょう。そんな時だからこそ、正確な情報と冷静で多角的な分析を拠り所に、これからの道をしっかり考えたい。
なのに、テレビは有名人の不倫騒動を繰り返し、あるいはやたらと不安を煽る。巷にはフェイクニュースがあふれ、政治家までが偽情報の拡散に一役買う。異なる意見の持ち主をこき下ろすなど、分断と対立をあおり立てる風潮も無視できません。しかも、お役所の情報公開はまったく不十分、裁判所も消極的な対応を続けています。
そんな中、情報とどう向き合っていくか、皆さんとともに考えたいと思います(江川紹子)」
主催:富山県保険医協会
お申し込みは電話、メールまたはFAXにて チラシはこちら
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